大麻は山梨県の重要な農産物です

1945年に大東亜戦争は終戦となり、ポツダム宣言を受諾しましたが、このあとの、大麻に関する法的な変化と、山梨県との関係について触れてみたいと思います。

年表

1945.10.12 日本における痲薬の生産並びに記録の統制に関する件(覚書)

1945.11.24 痲薬原料植物ノ栽培、痲薬ノ製造、輸入及び輸出等禁止ニ関スル件

→ すべての栽培を全面禁止 → 大麻農家は猛反対する → 日本の行政当局の交渉

1947.2.10 繊維を採取する目的による大麻の栽培に関する件(覚書)

1947.4.23 大麻取締規則(厚生・農林省令第1号、厚生・農林省告示第1号)

→ 栽培は免許制(面積制限:5000ha、地域指定:12県)

1948.7.10 痲薬取締法、大麻取締法

1948.7.22 大麻取締法施行規則(厚生・農林省令第1号)

1948.8.2 指定農林物資検査法、同法施行規則(農林省令第64号)

→ 食糧事務所管轄品に大麻が指定 → 地域指定:17県

1948.10.3 同法(農林省告示308号)

→  特等、一等、二等、三等、等外の等級資格が定められる

1950.5.11 農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)

1951.4.10 農産物検査法 → 対象30品目に「あさ」が収載

 

1948.7.10に【大麻取締法】が制定されましたが、この直後の8.2に【指定農林物資検査法】が制定されました

この法律の目的、定義、規格では次のように規定しています。

法律の目的

第一条 この法律は、重要な農林畜産物の取引の迅速及び安全を期すため、適正且つ公平な検査を行い、あわせて当該物質の品質の改善を図ることを目的とする。

定義

第二条 この法律において、「指定農林物資」とは、国内において生産された重要な農産物、林産物、畜産物及び水産物並びにこれらを原材料として製造(加工を含む。以下同じ。)された物質であって別表第一及び第二に掲げるものをいう。

指定農林物資の規格

第三条 農林大臣は、指定農林物資の合格又は不合格を判定し、且つ品質を識別するため、規格審議会の議を経て、各種類ごとに規格及びその施行期日を定め、その期日の少なくとも三十日前までにこれを公示しなければならない。

つまり、日本農林規格(JAS)法の前身に当たる法律で、日本の重要な農林畜産物を決めたものであるのです。

この法律の別表第一に「大麻」が入っており、農林省の組織である全国各地の食糧事務所が管轄する農作物でした。

農林省令第64号

別表 第一

食糧事務所

なたね、わら工品、いぐさ製品、大麻、ちょ麻、亜麻、マオラン麻、除虫菊、みつまた、こうぞ

 

同じ8.2に制定された施行規則「指定農林物資検査法施行規則農林省令第64号」には、指定大麻栽培県を17県定めましたが、この17県のうち、先に4.23の官報に掲載された県(A)と、8.2の施行規則で追加された県(B)があります

大麻草栽培区域を次のように定めるとした

(A)1947.4.23「規則第5条の規定」に書かれた対象県(12県)

青森県、岩手県、福島県、栃木県、群馬県、新潟県、長野県、島根県、広島県、熊本県、大分県、宮崎県

 

(B)8.2の施行規則で追加された県(5県)

山梨県、石川県、福井県、兵庫県、佐賀県

山梨県は、ギリギリ大麻栽培区域として滑り込ませた感がありますので、当時の県の職員が山梨の大麻を絶やさぬよう努力してくれたものと思われます。

しかしながら、現在の山梨県の大麻栽培免許申請の相談に対する返答は、

「山梨県としては、戦後完全に途絶えた文化なので再興はできません」

という、信じられない内容でした。

 

しかしですね・・・

戦後の山梨県での栽培実積はあるのです。

都道府県別

ウソをついてまで申請を諦めさせようとするのは、公務員の仕事としてどうなんでしょう?

 

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